月ではウサギが嘘をついている

　下世話な雑記と、滲みったれた自作の詩をあげてます。妄想５割、イタさ２割、下ネタ１割で構成。あ、２割足りねーわ。

05/06

Mon

2024

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2024-05-06 edit

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11/10

Thu

2011

象牙の群集

ざらざらと並べられた言葉を見つめながら
ある種の苛立ちは　感じたとしても

あらゆることを　憶え
あらゆることを　　識るために

それが何のためかは　分からずに
反面
何かのための何か　　という　思考しかできずに

それでも　歩いてゆく　
ゆかざるを　得ない

大いなる潮流に　
ドロ水　飲まされながら

[1回]

11/07

Mon

2011

無題

　
　人生の困難は、７並べのジョーカーに似ている。

　最後まで持っていれば無条件に負けを宣告されるが、使いようと考えようによってはプレイを有利に進める切り札になる。

　しかし両者の決定的に違うのは、人生のトランプにジョーカーは一枚だけとは限らないことだ。

[0回]

11/06

Sun

2011

月ではウサギが嘘をついている

天文学の権威は　古井戸で溺れ
高名な預言者の　大船は沈み
偉大な心理学者の　気は違っていた

確かなものを　確かに　確かめる
術はない

確かなものほど
確かに　壊れていく

確かであることと　知ることの不倖から　守るため

人は子供に　　嘘を教える

嘘は　子供を　より確かなものへと　仕立て上げ
予定調和の人生の結末に
独善的な演出さえ　してくれる

誰もが歩いてゆく　　崩れることの確かな道

しかし　だからこそそれは　人生の中で
長い　永い　円環を成すがゆえに

　そして　いつの時でも

月ではウサギが　嘘をついている

[2回]

11/06

Sun

2011

青い鳥（或いは21世紀のコペルニクス的転回）

共同募金色の野生のオウムを

厚生労働省認可の青色1号で染めて

成るだけ　たくさん　飛び散らせよう

一人でも多くの　チルチル　ミチルが
見つかりますように

だんだんと色をなくしかけの

世界をくるむ　青みがかった　新聞紙色の空に　

散れ　散れ　満ちれ

青い鳥

[0回]

11/06

Sun

2011

プラチナの歯車　　アルマイトの指輪

懐古主義の道楽で生き残った　機械時計の中で
リューズに急かされる　プラチナの歯車
価値を歪められて　光ることをできない

新妻の紅指し指に収まる　アルマイトの指輪
光を　ゆるく　　跳ね返しながら
機能を手放したことを　後悔している

たくさんの不条理と　　ひとかけらの条理を
現実の中で　見出すことは

99パーセントの本当と　1パーセントの嘘を
心の中で　赦すことよりも
はるかに　易しい

それは　おかしいとか　　これが　正しいとか
何を言える　　
誰が言える

たとえ　理屈が間違っていても
何べん　真理が　覆っても
いつだって　　世界は　　飄々と　　回り続ける

ほら

ふいに存在意義を問われた　フーコーの振り子が　
平常心を刻むふりをして
内心　こっそり　動揺してる

[0回]