月ではウサギが嘘をついている

　下世話な雑記と、滲みったれた自作の詩をあげてます。妄想５割、イタさ２割、下ネタ１割で構成。あ、２割足りねーわ。

05/19

Sun

2024

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2024-05-19 edit

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12/19

Mon

2011

もはや戦後ではない。が、いまや右肩上がりでもない。

　「脱脂粉乳」が「スキムミルク」などというこしゃくな敵国語で呼ばれるようになってから、どれくらい経つだろうか。栄養たっぷりなメリケン合衆国の産業廃棄物、マズくて有名なGHQの放出品のくせに、生意気だぜ、脱脂粉乳。

　自分のかあちゃんがその脱脂粉乳給食世代なのだが、彼女曰く、当時の脱脂粉乳は今のスキムミルクよりも水に溶けずらく溶け残りのダマだらけで、無理に飲むと「げぼ」っと吐き気をもよおす代物だったという。つまりは、格段に不味かったらしい。
　しかし、みんなが貧しかった当時の中でもビンボーな家に育ったためか、クラスメイト達が給食の脱脂粉乳をどしどし残す中、かあちゃんだけは毎日残さず平らげたそうだ。我が親ながら、その不屈のもったいない精神には頭が下がる。

　そんなうちのかあちゃんは、成長期に腕が平均以上に長くなり、「テナガザル」というあだ名をつけられたそうな。そしてそれは、毎日脱脂粉乳をがぶ飲みしたせいだと断言してはばからない。

　戦後の貧しさや食糧難を知らない世代の人間が、当時の人たちの苦労について一体何を言えるだろうか、いや言えまい（反語）。だが、あえて一言だけ言わせてもらおう。

　脱脂粉乳に、そんな効能は、無え。

　なお、すでにお気づきと思うが、タイトルと本文はほとんど関係がない。

[2回]